コーヒー豆を探していると、ブラジルやコロンビア、エチオピアなどはよく見かけますが、今回購入した「ルワンダ」は私にとって初めて聞く産地でした。
気になって調べてみると、アプリコットやオレンジのような果実感、紅茶のような風味が特徴として紹介されています。もともとフルーティーなコーヒーは好きなので興味を持った一方で、正直なところ「本当にそこまで違いが分かるのだろうか?」という疑問もありました。
特にアプリコットという表現はこれまであまり経験がなく、実際にはオレンジのような酸味に近いのではないかと予想していました。
そこで今回は、ルワンダ ミビリマをペーパードリップ・フレンチプレス・ネルドリップの3つの方法で飲み比べながら、どのような特徴があるのかを確かめてみることにしました。
実際に比較してみると、同じ豆でも抽出方法によって果実感の見え方が変わり、事前の予想とは違う発見もありました。
ルワンダコーヒーが気になっている方や、「どんな味がするのか知りたい」という方の参考になれば嬉しいです。
この記事でわかること
・ルワンダコーヒーの味の特徴
・ペーパードリップ・フレンチプレス・ネルドリップで印象がどう変わるか
・ペーパー・フレンチプレス・ネル、どれが自分に合うか
今回の検証条件
| 項目 | 内容 |
| 豆 | ルワンダ ミビリマ |
| 焙煎度 | 中煎り |
| 精選方法 | ウォッシュド |
| 比較した抽出方法 | ペーパードリップ/フレンチプレス/ネルドリップ |
| 豆量・挽き目・湯量 | 各抽出に合わせて調整 |
今回の検証では、各抽出方法の特徴をできるだけ引き出せるよう、豆量や挽き目などは完全には統一していません。それぞれの抽出方法で無理なく味が出る条件に調整しながら、実際に飲む前提で比較しています。
今回使用した豆はこちらです。

今回使用したのは、「葉山イヌイットコーヒーロースター」で購入したルワンダ ミビリマです。焙煎度は中煎りで、3つの抽出方法によってどのような違いが現れるのかを比較しました。
抽出方法別レビュー
ペーパードリップ
抽出条件: 豆 15g / 湯量(投入量) 225ml / 中粗挽き / 温度 90℃ / 抽出時間 3分

実際に飲んだ感想
ルワンダは果実感のあるコーヒーとして紹介されることが多く、事前に調べた際にも「オレンジ」や「アプリコット」といった風味の表現をよく見かけました。
ただ、これまで私が飲んできたコーヒーではオレンジのような酸味を感じることはあっても、アプリコットをはっきり感じた経験はほとんどありません。そのため、アプリコットという表現は少し誇張気味で、実際はオレンジ寄りの味なのではないかと予想していました。
実際に飲んでみると、一口目は明るくしっかりした酸味が印象的でした。見た目が比較的浅煎り寄りに感じられたこともあり、酸味が中心の軽やかな味わいを想像していましたが、その後に焼きたてのサツマイモのようなホクホクした甘味も感じられました。酸味だけが前に出るというより、甘味が後から重なってくるような印象でした。
飲み進めるにつれてサツマイモのような甘味は落ち着き、代わりにアプリコットのような風味が前に出てきました。このあたりで、事前に抱いていた「実際はオレンジ寄りではないか」という予想が少し変わり始めました。後味には酸味が少し残りますが、次第に抜けていき、最後にはほのかな甘味とナッツのような香ばしさが感じられました。
さらに冷めてくるとアプリコット感はよりはっきりし、酸味とほろ苦さのバランスから紅茶のような余韻も感じられました。温度が下がるにつれて果実感だけでなく、別の表情も見えてくるのが面白く感じました。
飲み終えて最も印象に残ったのはアプリコットのような風味でした。飲む前は少し誇張された表現だと思っていましたが、オレンジとは違う果実感として確かに感じられました。温度が下がるにつれてその印象がはっきりしていくのも、比較しながら飲んだからこそ気付けた発見でした。
今回使用したHARIO V60は、こうした風味の変化や味の輪郭を比較的追いやすく感じました。ルワンダのように温度による印象の違いを楽しみたい方にも相性の良いドリッパーだと思います。
フレンチプレス
抽出条件: 豆 15g / 湯量(投入量) 225ml / 粗挽き / 温度 90℃ / 抽出時間 4分30秒

実際に飲んだ感想
フレンチプレスはコーヒーオイルも抽出されやすく、一般的には甘味やコクが出やすい印象があります。そのため今回のルワンダでも、ペーパードリップで感じたサツマイモのような甘味がさらに強くなり、果実感よりも甘味が前に出るのではないかと予想していました。
実際に飲んでみると、最初に感じたのは予想していたサツマイモ感ではなく、アプリコットのような果実感でした。ペーパードリップほど強い酸味は感じないものの、香りや風味からはしっかりとアプリコットを思わせる印象があります。味わいも甘味を中心にまとまっており、思っていた以上にフルーティーな一杯でした。
飲み進めるにつれて少しずつ酸味も感じられるようになりますが、ペーパードリップのように前面へ出てくる感じではありませんでした。そのため果実感はありながらも酸っぱさは控えめで、後味にはアプリコットのような風味と甘味が続きました。意外だったのは、ペーパードリップよりも後味がすっきりしていたことです。
冷めてからは酸味が少し増したように感じましたが、それでも苦味はあまり目立ちませんでした。最後までアプリコットの印象が続いていたのも特徴的でした。
飲み終えて最も意外だったのは、ペーパードリップより酸味が弱いのにアプリコット感が終始安定して続いていたことでした。酸味の強さと果実感の強さは必ずしも一致しないのだと実感しました。
抽出方法が変わるだけでここまで果実感の見え方が変わるのは面白く、改めてフレンチプレスならではの特徴を感じました。
ネルドリップ
抽出条件: 豆 15g / 湯量(抽出量)200ml / 中挽き / 温度 90℃ / 抽出時間 2分40秒

実際に飲んだ感想
ペーパードリップでアプリコットのような果実感やサツマイモのような甘味を感じていたこともあり、ネルドリップではそれらの特徴を残しつつ、さらにネルらしい丸みや厚みが加わるのではないかと予想していました。
また、同じ透過式ということもあり、味の方向性自体はペーパードリップに近くなるだろうと考えていました。
実際に飲んでみると、一口目はペーパードリップより酸味がやや控えめで、甘味が少し前に出ている印象でした。ただ、この時点ではペーパーやフレンチプレスで感じたような特徴的な果実感はあまり感じられませんでした。
飲み進めるにつれて徐々に酸味ははっきりしてきましたが、アプリコットというよりはオレンジ寄りの印象です。アプリコット感も全くないわけではありませんが、ペーパーやフレンチプレスと比べるとかなり控えめでした。後味にはほのかな甘味と香ばしさが残ります。
冷めてからは酸味が少し強くなりましたが、酸味自体は比較的すっと抜けていきます。後半には薄らとオレンジのような風味を感じながらも、全体としては落ち着いた印象でした。
飲み終えて最も意外だったのは、ペーパーやフレンチプレスで感じた特徴的な風味がかなり穏やかになっていたことでした。ルワンダらしい果実感を楽しむならペーパーやフレンチプレスの方が分かりやすく、ネルはその別の顔を楽しむ抽出として位置づけるのが合いそうです。派手さよりも落ち着いた変化を楽しむ抽出として、ペーパーやフレンチプレスとは別の軸で味わえる一杯でした。
今回使用したネルドリップも、豆によってかなり印象が変わりそうだと感じました。同じ器具でもどのような個性が出るのか、今後ほかの豆でも試してみたいと思います。
比較まとめ:3つの抽出でルワンダはどう変わったか
| 抽出 | 酸味 | 甘味 | 風味の特徴 | 一言 |
| ペーパードリップ | ★★★ | ★★☆ | アプリコット・サツマイモ・紅茶 | 温度変化を楽しむタイプ |
| フレンチプレス | ★★☆ | ★★★ | アプリコット中心 | 果実感が安定して続く |
| ネルドリップ | ★★☆ | ★★☆ | オレンジ・香ばしさ | 個性は穏やかで飲みやすい |
同じルワンダでも、抽出方法によってかなり印象が変わる結果になりました。特に印象的だったのは、果実感の見え方が抽出ごとに異なったことです。ペーパードリップでは温度変化によってアプリコットや紅茶のような印象が現れ、フレンチプレスではアプリコット感を比較的安定して楽しめました。一方でネルドリップは個性が穏やかになり、オレンジのような風味や香ばしさを中心とした飲みやすい一杯に仕上がりました。
結論:ルワンダは「派手さ」よりも「変化」が面白いコーヒーだった
今回比較してみて感じたのは、ルワンダは一口で強い個性を主張するというより、飲み進める中で少しずつ違った表情が見えてくるコーヒーだということです。
事前にはオレンジのような酸味を想像していましたが、実際にはアプリコットのような果実感や温度による風味の変化が印象的でした。特に同じ豆でも抽出方法によって果実感の見え方が変わったのは予想外で、比較してみたからこそ気付けた発見だったと思います。
フルーティーなコーヒーに興味が出てきて、エチオピアやケニアなどとはまた違う個性を試してみたい方には面白い選択肢かもしれません。
今回飲み比べてみて、同じルワンダでも抽出方法によってここまで印象が変わるのかと改めて感じました。特にペーパードリップとフレンチプレスの違いは、実際に飲んでみると分かりやすく、試してみる価値があると思います。気になった方は、今回使用した[ルワンダ ミビリマ]から試してみてください。
アプリコットのような果実感に加えて、香ばしさやほろ苦さも楽しみたい方は、「ペルー チャンチャマヨのレビュー」も参考にしてみてください。


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